Dr Makoto’s BLOG

習慣と気持ちの関係

パーキンソン病2018.07.05

連日の雨、90%の湿度…北海道の初夏はどこにいってしまったのでしょう(涙)。
なかなかすっきりした気分になれないのは気のせいでしょうか。

本日クリニックに来られたパーキンソン病の患者さん。
もともと夏は庭作業に精を出し、冬は雪かきを日課にしていた活動的な男性。
パーキンソン病になってから、身体の動きに時間がかかり、加えて気持ちの億劫さが目立つようになったため、以前ほどの活動ができなくなってしまいました。

薬の治療で身体の動きや億劫さは良くなってきているものの、まだ十分とはいかない・・・家族から散歩や運動をすすめられ、その大切さも理解しているものの、なかなか動く気分になれない・・・ここ最近の診察ではそのようなやりきれない気持ちがひしひしと伝わってきます。

健康な方の億劫さとパーキンソン病の患者さんの億劫さを一緒に考えることはナンセンスですが、元気が湧いてこない方が、「気合で乗り越える」「気持ちを強く」といった精神論で億劫さを乗り越えようとするのは、かえって気持ちを追い込んでしまうことにもなり、実際には難しいことではないかと感じています。

クリニックへ定期的にリハビリテーションに通っておられる患者さんに接すると、リハビリテーションへ通うという行動が「習慣」になっていくことで、気づいたら気持ちが元気になってきたという声をよく聞きます。

メンタルコントロールに対してメンタルでアプローチするのではなく、行動・習慣でアプローチする。最初に踏み出す一歩は大きいかもしれませんが、それがやがて習慣になればしめたもの。
リハビリテーションに限ったことではなく、就寝時間を早くする、散歩の時間を取り入れる、新聞の音読をするなど、日常生活の些細なことを習慣化することで、気持ちを元気にすることもできるのではないかと感じています。

「習慣が人をつくる」と言いますが、きっとすべての患者さんにもあてはまることと信じています。

 

 

廣谷 真

廣谷 真Makoto Hirotani

札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長

【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。

【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩