Dr Makoto’s BLOG

スマホでキメ顔? ~自分の姿と声を記録してみる

クリニック2021.12.19

札幌は真っ白になりました…つい数日前まで雪がなかったはずなのに。
ちょっとシュンとした気持ちになりながらも、フカフカの雪をピョンピョン飛び跳ねている愛犬の姿をみると、冬も乗り切れそうな気がしてきます。
 
最近よく見かけるようになったスマホの写真撮影。
私は、家族が集まったときに撮影したり、愛犬や景色を撮影することもあります。どうも、自分が入った写真を撮るのは得意ではありません。
 
一方で、街中を歩いていると、若者が慣れた手つきで写真を撮っている姿をよく見かけます。いつもびっくりするのは、写真を撮る手つきもそうですが、お顔の表情や写真の構図?なんかを一瞬でバッチリ決めているその姿です。小学校に入るまえの小さなお子さんまでも、スマホを向けると、スイッチが入ったように、一瞬でキメ顔?になります。スゴイものです。物心ついたときからスマホで手軽に写真撮影ができる、環境って大きいのでしょうかね。
 
ところで、「録音した自分の声は聴きたくない」という方も多いのではないでしょうか。かくいう私も、録音した自分の声を聴くと背筋がゾッとしてしまいます。加えて、それを聴いた他の方から言われる「いつもの声そのものだよ」というお決まりのやり取りが、ますます背筋をゾッとさせていきます。
また、楽器の練習をしているときも、上達のために練習を録音するようにしているのですが…録音を聴くたびに嫌気がさす日々です。
自分の声や音を聴いて、「機械が壊れているのでは?」と一瞬思いたくもなりますが、機械様はいたって正確に記録を残して下さっています。
 
パーキンソン病患者さんには、クリニック初診時にかならず姿勢の写真を前・横・後の3方向から撮影するようにしています。姿勢の歪みがないか客観的な記録として残していき、1年・2年と経過したときに、写真で比較できるようにするためです。ときどき、クリニック初診時の姿勢と比べながら、「下がっていた右肩が上がるようになってきた」、「首から肩にかけての前傾がよくなってきた」ということを伝えると、すごく説得力があるようです。
 
表情や声、姿勢によって人の印象は変わるようです。みなさんも、スマホなどで記録してみると、ちょっとした新鮮・刺激になるのではないでしょうか。
 
 

廣谷 真

廣谷 真Makoto Hirotani

札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長

【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。

【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩