Dr Makoto’s BLOG

からだを大きく動かそう ~LSVT®BIGのこと

パーキンソン病2023.02.05

さっぽろ雪まつりが3年ぶりに開催され、街中は大勢の観光客で賑わっています。久しぶりに賑やかな冬を迎えて、スキーに温泉に食べものに…北海道の人気を改めて感じています。
 
パーキンソン病の患者さんは、筋肉のこわばり(固縮)のために、どうしてもからだの動きが小さくなってしまいます。動きが小さくなって、関節の可動域や筋肉の伸張性(伸び具合)が少なくなっていくと、さらに動きが小さくなっていくという、思わしくないサイクルになりがちです。「からだを大きく動かすように意識すること」は、パーキンソン病リハビリテーションの基本です。手足の関節や筋肉はもちろん、体幹のねじる運動はとても効果的で、たとえば毎日のラジオ体操なんかもとても良い取り組みです。
 
ところで、LSVT®BIGというパーキンソン病に特化したリハビリテーション運動プログラムをご存知でしょうか?アメリカで開発された、からだを大きく動かすことを意識した運動療法で、とくにパーキンソン病の早期から取り組むと効果的と言われています。具体的には、ライセンスを持ったリハビリスタッフとマンツーマンで、細かく運動内容が決められたLSVT®BIGプログラムをすすめていきます。1時間のLSVT®BIGプログラムを週に4日、合計4週間継続していきます。そして4週の期間中は、休日もふくめた毎日の自主練習もしていくという、すごく濃密なプログラムになっています。想像しただけでも運動効果が出てきそうですね。
 
LSVT®BIGを通じて、からだを大きく動かしていくと、関節の可動域や筋肉の伸張性が拡がるようになり、さらに動きが大きくなっていきます。具体的には、着替えがしやすくなったり、歩幅が大きくなる、また立ち上がりやすくなったり、姿勢がよくなるような効果も期待されています。
 
全国的にLSVT®BIGを受けることができる医療機関は限られていますが、きっとこれからニーズが増えてくるのではないかと感じています。クリニックのリハビリテーションスタッフもLSVT®BIGのライセンスを持っており、希望する患者さんには本院(北海道脳神経内科病院)でのLSVT®BIG入院も行っています。どうぞお気軽にご相談ください。
 
 
~藻岩山からみえる暑寒別岳と札幌市街

廣谷 真

廣谷 真Makoto Hirotani

札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長

【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。

【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩