Dr Makoto’s BLOG

心地よい疲労

クリニック2018.05.25

筋ジストロフィーでクリニックに通われている若い女性の患者さん。
彼女はいつも素敵な格好でクリニックに現れ、その姿勢の良さがいっそう映えた姿に感じさせます。
口数は多くない彼女ですが、いつも彼女の眼はまっすぐで、その奥につよい芯を感じさせます。

スクラッチアートをご存知でしょうか?
私も聞いたことはあったのですが、今回はじめて拝見しました。
本日クリニックにみえた彼女が、最近取り組んでいるスクラッチアート作品を持ってきてくれました。塗り絵のようにあらかじめ描かれている下図に沿って、彫刻刀をつかって削る(スクラッチ)することで、このように綺麗な作品ができるそうです。

筋ジストロフィー症状のため、手の動きも十分ではない彼女が、自宅で黙々と作業しているところを想像するだけで感激します。また、いつも一緒に来られるお母さんの表情が、本日はいつにも増してにこやかだったことも印象に残ります。

凝り性の彼女は、一度作業を開始すると数時間集中して続けるため、終わったときには疲労も残ってしまうのだとか。
でも、きっと、達成感のある、心地よい疲労なのでしょうね。
 

廣谷 真

廣谷 真Makoto Hirotani

札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長

【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。

【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩