Dr Makoto’s BLOG

狩勝・とかち・おおぞら ~根室本線と石勝線の思い出

旅行2023.12.17

診察室では「よいお年を」という挨拶が増えてきました。
気付けば今年も残すところ2週間、本当にはやいものです。なんとか平穏無事に新年を迎えたいものですね。
 
小さい頃は汽車に乗ったり時刻表を眺めるのが大好きでした。先日、たまたま本棚の奥に40年前の時刻表を見つけ、懐かしく眺めていました。今とは比べものにならないくらい、北海道の路線図に路線や駅がぎっしりと書かれています。それからだんだん廃止になる路線が出てきてしまい、残念ながら来年の4月1日には根室本線の富良野~新得間の廃止が決まっています。根室本線は滝川から根室を結ぶ、北海道でいちばん長い路線です。
 
汽車で札幌から帯広や釧路へ行くときは、千歳、新夕張、占冠などを経由する石勝線が、現在のルートです。このルートを走る特急「とかち」「おおぞら」はご存知の方も多いのではないでしょうか。
 
ところが、1981年に石勝線が開通するまでは、滝川までグルっと周ってから道東へ行っていたのです。札幌から一度滝川まで上がって、そこから富良野、新得などを経由する根室本線を通って、帯広や釧路まで繋がっていました。
ここには「狩勝」という急行列車が走っていて、札幌から釧路まで7時間もかかる長旅でした。私も狩勝に乗ったとき、北の国からで有名な布部駅や、富良野の景色にワクワクしたのを覚えています。その昔は食堂車も連結されていたとのこと、長旅をゆっくり楽しめるようになっていたようで、なんともロマンを感じますね。
 
開通した石勝線に初めて乗ったときは、トンネルだらけで開けた景色が少ない印象でしたが、とにかく短時間で道東に着くのにビックリしたのを覚えています。子どもながら、道東がグッと身近に感じるようになったものです。
 
 
~上高地・梓川と穂高連峰
 
 

廣谷 真

廣谷 真Makoto Hirotani

札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長

【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。

【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩