Dr Makoto’s BLOG

げんきとお互いさま

クリニック2018.10.15

朝晩はめっきり寒くなり、札幌でも紅葉の便りを聞く季節となりました。
今が紅葉ベストシーズンの豊平峡ダムを訪ねてきました。
さすがに身体の芯から冷えましたが、綺麗な自然をみてすこし元気をもらえた気がします。

「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。」
多くの方がご存知でしょう、映画「魔女の宅急便」に出てくる主人公のセリフ。
私のお気に入りの言葉のひとつです。

健康な方でも、病気をお持ちの方でも、いつも元気でいられることはありませんよね。病気の症状が強くなったり、自分の気持ちがつらくなったり、人間関係がうまくいかなかったり…一人でいるときには元気でないことのほうが多いことだってあるかもしれません。

この「元気」という言葉、一人でいるときにはあまりつかわないような気がします。「最近あなた元気ないけど大丈夫?」「(年賀状で)元気に過ごしています」、相手があってはじめてつかうことが多い言葉のイメージがあります。

ご家族や知人らと接するとき、「いろいろ抱えていることはお互いさま」という尊重のもと、自分の役割として「げんきです」ということがあるような気がします。自分がげんきであることが周りのお手伝いになることもあれば、あなたと会ったことで私はげんきになったんだと自分に声をかける意味合いもあるのかもしれませんね。 

廣谷 真

廣谷 真Makoto Hirotani

札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長

【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。

【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩