Dr Makoto’s BLOG

これからますます ~桜の開花と患者会のこと

クリニック2022.04.24

いよいよ札幌の桜が開花しました。公園のエゾヤマザクラが咲き始め、ソメイヨシノはあと数日でしょうか。開花がはやい寒冷地土木研究所のチシマザクラはだいぶ見頃となっていました。これからの1週間でますます桜を楽しめそうですね。
 
クリニックに通院している患者さんのなかには、いわゆる「患者会」に所属して、熱心に活動している方がおられます。実にたくさんの患者会がありますが、私が診察室で患者さんから直接お話しを聞けるのは、パーキンソン病友の会、であい友の会(脊髄小脳変性症・多系統萎縮症)、多発性硬化症友の会、MSキャビン、ALS協会、CMT友の会、筋無力症友の会などです。
 
日常生活のなかで同じ病気の方と接する機会はそうそうなく、多くの方は色んな情報を共有したり、ネットワークを広げたいという希望をお持ちのようです。先日、友の会に入会した患者さんが、実際に同じ病気の方と直接話ができたおかげで、気持ちがだいぶ楽になったと診察室で話しておられました。
 
ありがたいことに、患者会事務局から、貴重な会報をクリニック宛てに届けて頂いており、私も毎回楽しみに拝見しています。会報にはiPS細胞など最先端の研究のこと、治験や最新の治療のこと、国や自治体へ働きかけの様子、会員の方のざっくばらんなエッセイ、友の会への寄付の状況…情報が幅広く掲載されています。なかでも、クリニックの患者さんが書いたエッセイにはついつい見入ってしまいます。
 
友の会の事務局を担当しているクリニックの患者さんからは、運営のやりがいや大変さを聞く機会があり、その熱量にはいつも頭が下がる思いでいっぱいです。これからも患者会がますます発展しますよう願っております。
 
 

廣谷 真

廣谷 真Makoto Hirotani

札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長

【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。

【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩