旅行2026.05.17
先日のゴールデンウィークに、北アルプスの蝶ヶ岳を歩いてきました。雪が残る時期でも、比較的山歩きがしやすいエリアです。蝶ヶ岳の山頂からは穂高連峰などを一望できることから、「北アルプスの展望台」とも呼ばれています。
なかなか好天が続かない今年のゴールデンウィークは、雨が降ったり止んだりを繰り返していました。早朝に長野県・上高地に着くと、雨は止んでいましたが、穂高連峰の稜線は厚い雲に隠れ、梓川の色もどんよりしています。
標高1500mの上高地から平らな道を歩くこと90分、徳沢に到着しても天気は相変わらずです。予報によると蝶ヶ岳は風が強く、気温も下がるとの情報です。徳沢からは、樹林帯を歩くコースが幸いして、風がほとんどないなか黙々と標高を上げていきます。標高2100m付近になると完全な雪道となり、雪のおかげで歩いていても快適な体感温度に感じます。アイゼンを着け、樹林帯からわずかに見える空を見上げると、木の上のほうは風でだいぶ揺れています。
そして、徳沢から歩くこと3時間、長い樹林帯を抜け、景色が一気に開けました。きっと天気がよいと叫びたくなるような瞬間なのでしょう、残念ながら穂高の山々は綺麗に見渡すことができません。蝶ヶ岳山頂は強風で立っているのもやっと、頂上での滞在もそこそこに、山小屋へ向かいます。
山小屋に入ってからは、夕方にかけて気温が一気に下がり、雪も降ってきました。窓からみえる外の景色は真っ白で、風の強い音がゴーゴーと鳴っています。小屋にふたつだけあるストーブの周りには、多くの人が身を寄せ合うようにしてからだを温めています。案の定、寝床は冷えていましたが、翌朝の好天情報を楽しみにしながら眠りにつきました。
そして、翌朝に目覚めて、恐る恐る窓の外を眺めると…空気はすっきりしていて、打って変わって穏やかな朝を迎えていました。山小屋の外へ向かうと、昨日はほとんど見えなかった穂高の雄大な山々が目の前にドスンと居座っていて、自然と気分が高揚していきます。360度の大パノラマに、初日の荒天や寒さはすべて帳消され、すべて良し!に思えるときです。
快晴のなか名残惜しく下山を始めていくと、天気のおかげで歩きもだいぶ軽くなり、初日と別の道を歩いているような感覚です。そして上高地に戻ると、梓川も青く透き通っていて、やはり初日とは別の場所にいるような、不思議な感覚になりました。
~蝶ヶ岳からみる穂高連峰の山々


廣谷 真Makoto Hirotani
札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長
【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。
【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩
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