Dr Makoto’s BLOG

1年経って感じられる

多発性硬化症2019.12.30

年末のこの時期、診察室では「振り返ってみて、この1年の体調をどう感じていますか?」と患者さんに尋ねています。

毎月、最終金曜日の夕方に来られる多発性硬化症(MS)の患者さん。彼女と初めてお会いしてから8年近くが経とうとしています。月に1回、診察に加えて、ナタリズマブというMS進行抑制の点滴を受けるため、1週間の仕事が終わった金曜日夕方にクリニックへ来られます。

とても聡明で頼もしい彼女は、だるさやふらつきといった症状を抱えながらも、仕事に精を出し、毎回自分の体調を整理しては一生懸命伝えてくれてくれます。月末の金曜日夕方、そんな彼女の姿に触れては、スタッフ一同が励まされています。

彼女はこれまで様々な治療を受けてこられ、現在のナタリズマブが開始となってから約2年が経とうとしています。
これまではやっとの思いで治療を続けても、満足な表情をみることがなかなか多くはありませんでした。それが、ナタリズマブにだいぶ慣れてきたのでしょう、この1年はとくに身体のだるさが軽くなり、表情に余裕が垣間見えることも増えてきました。

そして、先日来られたときに表情豊かに伝えてくれました。「新年に向けて断捨離に励んでいるんです」と。これまではそんな体調・気分にはなれなかったのだそうで、隣で聞いているご家族のほっとした表情もすごく印象的でした。

そして、彼女の話を聞いた私も、先ほど断捨離と大掃除を終えました。

みなさんは振り返ってみて、この1年をどのように感じておられますか?
どうかよいお年をお迎えください。

 

廣谷 真

廣谷 真Makoto Hirotani

札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長

【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。

【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩