Dr Makoto’s BLOG

指定難病制度の書類と、患者さんひとりひとりの色んな事情

クリニック2021.09.05

9月4日土曜日の夕方です。診療をしていたところ、急に辺りが暗くなって、一気に雨が降り出しました。空の奥の方は晴れていたので、最初は数分でおさまる通り雨かと思っていましたが、結局30分以上続く土砂降りの局地的な雨。大雨警報も出ていたようです。
そんなめずらしい天気もありましたが、今のところ9月は暖かくて気持ちの良い秋晴れが続いています。
                      
9月にはいって指定難病制度の更新時期を迎え、只今臨床調査個人票の書類作成がピークを迎えています。昨年はコロナ禍のため指定難病制度の更新手続き自体がありませんでしたので、臨床調査個人票の作成は実に2年ぶりとなります。
 
1年ごとに臨床調査個人票を書いていると、病気の状態や治療状況が変わっている患者さん・変わっていない患者さんどちらもおられるのですが、2年ぶりとなるとさすがに変わっている患者さんが多くおられます。
カルテをみながら振り返って一人ずつ個人票を記載していくと、当時の患者さんとのやり取りを思い出します。調子が良くなくて困っていた表情、薬やリハビリで調子が良くなったと喜んでいた表情、ご家族と死別されて不安げな表情、お孫さんが誕生して嬉しそうだった表情…。
 
臨床調査個人票は難病患者さんの様子を国や都道府県へ報告する書類ではありますが、患者さんひとりひとりに色んな事情が詰まっていることを改めて感じながら、書類作成をしている日々です。
 
追伸:指定難病の受給者証をお持ちの方は、更新をお忘れになりませんように。

廣谷 真

廣谷 真Makoto Hirotani

札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長

【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。

【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩