Dr Makoto’s BLOG

運に身を委ねる? 林道とハラハラ

旅行2023.07.02

気がかりなことがあるとき、「ハラハラする」と良く言ったりします。気がかりなことがあって気分がハラハラしても、繰り返して慣れていくうちに、いつの間にかハラハラしなくなっていることが多いのではないでしょうか。それでも、何度繰り返しても、一向に慣れずにハラハラしっぱなしのこともあるのです。
 
林道を車で進んでいくときのことです。ほとんどの林道は国道など大きな道から脇道に入っていくのですが、この国道と登山口を結ぶ林道に、いつもハラハラするのです。天然仕様の立派な砂利・デコボコ道、車一台がやっと通れるくらいの細くてグネグネした道が、長いところでは15㎞も続いていくのです。これだけでもハラハラには十分なのですが、なぜか林道脇にたくさんある「路肩弱し」という標識が、さらにハラハラを助長するのです。
 
気付けば、林道を走りだすときに、いつもフーっと深呼吸するクセまでついてしまったようです(笑)。設置されて30年は経っているであろう昔ながらのカーブミラーを食い入るように覗いては、対向車が来ないかハラハラしながら進んでいくのです。対向車とすれ違うことができるよう、ちょっとだけ道が太くなった避難帯が忘れた頃に出てきます。それでもそんな上手いタイミングですれ違うことがあるのかと半信半疑になってしまい、ハラハラは募るばかりです。
 
冷静に考えれば、登山口へ向かう車は午前中、国道へ向かう車は午後に走ることが多いので、理屈では対向車とすれ違う確率は低いはずなのです。それでも林道に入った途端に私のハラハラスイッチはいまだ発動してしまいます。
 
先日久しぶりに、林道で対向車とすれ違うハラハラ場面に遭遇してしまいました。なんとも運がよく、非難帯のある場所ですれ違ったため難を逃れました。手のひら返しで、非難帯様様です。

こればかりは運としか言いようがないと感じていますが、何事も運に身を委ねることもあるのだと、勝手に言い聞かせるようにしています。大したことではないと十分分かっているのに、私が林道でハラハラしなくなるのはまだまだ先のようです(笑)。
 

~緑岳から望む高根ヶ原

廣谷 真

廣谷 真Makoto Hirotani

札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長

【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。

【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩