Dr Makoto’s BLOG

コミュニケーションのちから ~リハビリスタッフ4名の門出

クリニック2026.03.29

待ちに待った春がやってきましたね。陽射しが暖かくなってきて、公園の日陰にある雪も例年よりはやく減っているようです。新年度を迎えることもあり、この時期が一年でいちばんワクワクします。
 
新年度を迎えるにあたり、クリニックでは本院(北海道脳神経内科病院)へ異動する男性スタッフ4名の壮行・慰労会を行いました。
 
まずは、4年間にわたりクリニックのリハビリテーションをまとめてきた作業療法士。彼が北祐会入職時から別名・王子と呼ばれていたことは、多くの患者さんもご存知のようです。臨床家としてまさに脂がのっている時期に、クリニックで多くの患者さんに関わってきた4年間でした。
世間ではまだまだ「リハビリ=運動」というイメージが強いかもしれませんが、クリニックでリハビリテーションを受けている方なら、それだけではないことをお分かりのことでしょう。彼がクリニックのリハビリテーション・マネジメントに関わってきた最大の功績は、患者さんの家庭や職場での立ち位置を様々な角度から評価し、認知や注意遂行機能、心理状態といった神経心理評価を積極的に取り入れては活用していった点です。とくに、30代から50代の働き盛りの患者さんには、就労と療養の両立支援が欠かせません。ひとりひとり異なる患者さんの状況を評価し、上手くいっている点はしっかり伸ばしながら、課題となる点については実際に職場の就労環境調整なども行ってきました。この「療養・就労両立支援」という流れをつくるのに尽力してくれたことは、これからのクリニック活動にも大きな柱となっていくはずです。持ち前のコミュニケーション能力とマネジメント能力を、4月からは本院でたくさんの患者さんに還元していくことを期待しています。
 
また、2017年4月から9年間にわたって活動してきた訪問リハビリテーションが、この4月から本院へ移行することになりました。所属する2名の作業療法士と1名の言語聴覚士が、4月からは本院に場所を変えて訪問リハビリテーションを続けることになります。

北祐会の悲願でもあった訪問リハビリテーションの立ち上げに関わった主任スタッフは、今や訪問リハビリテーションの顔として、たくさんの患者さん・事業所と関わっています。新しい事業を始めることはエネルギーの要ること、そして事業を続けていくことはそれ以上にエネルギーの要ることです。彼の苦労を近くで感じながらも、持ち前の前向きな姿勢とコミュニケーション能力で、よくここまで作り上げてくれたことに、敬意を表したいと思います。博識で何でも知っている彼は、私が訪問診療に行くときに最短の裏道から、皆が知らないような美味しいお店まで、相談するとなんでも気前よく教えてくれたものです。

そして、クリニックの訪問リハビリテーションのニーズが予想以上に高いことを実感し、7年前に新たに加わってくれた作業療法士は、クリニックの訪問リハビリテーションをさらに拡げていってくれました。彼は患者さん・ご家族の気持ちをつかんで、期待に応えることに長けています。やはり持ち前のコミュニケーション能力を発揮し、とくに他医療機関や事業所とのネットワークづくりは彼なしにはここまで発展しませんでした。歌を歌わせるとプロ級、筋トレで強靭な身体をつくる継続性など、彼の多才さに憧れていたのは私だけではないはずです。

さらに、やはり悲願だった言語療法の訪問リハビリテーションが2019年に開始し、現在まで3代目として言語療法を推し進めてくれたスタッフ。患者さんがどんな状況にあっても、彼の冷静さと気持ちの優しさはずっと変わらず、彼がいれば大丈夫と思えるような存在でした。彼の、人様の懐にスッと入り込める愛嬌の良さは、ありがたいことに患者さんやご家族からも大変可愛がってもらっていたようです。
 
こう振り返ると、やはり患者さん・ご家族、他スタッフや事業所とコミュニケーションを深くとれることの大切さを感じ、あらためて4名の有難みを感じています。とはいっても、これからも同じ北祐会で一緒に仕事をしていく仲間です。みなさんも4名の顔をみかけた際には、お気軽に声をかけていただけると嬉しいです。
 
 
~まっすぐ伸びる白樺 春の藻岩山
 

廣谷 真

廣谷 真Makoto Hirotani

札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長

【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。

【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩

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