旅行2026.08.30
夏山シーズンが始まった7月に、北アルプスの涸沢から北穂高岳にかけて歩いてきました。
この時期の本州は梅雨明けギリギリのため、天気予報と睨めっこの日が続いていました。天気が良い山を選んで歩くことにすると、どうしても出発日が近づいてから交通や宿泊の手配をするため、北アルプスの山小屋は既に満室となっていることがほとんど。御多分に漏れず、今回の山行も涸沢と北穂高の山小屋は満室です。テントを担いでいく準備をすすめていたところ、幸いにも出発の2日前になって北穂高小屋に空きが出ました。初日は涸沢でのテント泊、2日目は北穂高小屋で小屋泊をする2泊3日の計画で歩いていくことになりました。
早朝の出発地・上高地はまだ涼しく、まずまずの晴れのなか、横尾までほぼ平坦な道を3時間かけて歩いていきます。そして横尾から高度が上がりはじめ、陽もあがってくると、いよいよ本格的な山登りのスタートです。歩いている方は、若い方からシニアの方まで幅広く、みなさん思い思いに山歩きを楽しんでいるようです。高校生の山岳部の活動でしょうか、10人くらいのパーティーが列をつくって、みなさん25㎏はありそうなザックを背負いながら、爽やかに挨拶しながら歩く姿に、自然と気分があがっていきます。
横尾から3時間歩くこと、標高2300mの涸沢に着きました。日本でも屈指の人気を誇る山岳紅葉で有名な涸沢カールは、前穂高岳・奥穂高岳・北穂高岳の山々に囲まれたベースキャンプ地です。紅葉の時期には1000張以上のテントが設営されるようで、それはもう圧巻の景色になります。夏シーズン初めの今回は、ざっと150張くらいのテントが設営されて、夜にライトで照らされたテントは実に色鮮やかです。
夏山は気温が上がってくる昼になると、雲がかかりやすくなるものです。涸沢で迎えた2日目の朝は綺麗に晴れて、見上げると北穂高岳もくっきりと見えます。手の届きそうなところにあるような北穂高岳まで、距離は2㎞ほどですが、900mを一気に登っていくコース。登山道の大半は岩場を占め、途中に雷鳥を見つけては、足を止めながらすすんでいきます。足を止めて振り返ると、先ほどまでいた涸沢がだいぶ遠くに見えて、高度感も感じることができます。そして3時間かけて北穂高岳山頂についた頃には、すでに雲がかかり始めていました。
北穂高小屋は標高3100mにある山小屋です。小屋のテラスからは、目の前に大キレットから南岳、槍ヶ岳にかけての稜線が拡がり、そのスケールの大きさに圧倒されます。雲がかかっては稜線が隠れたり、晴れては稜線が現れたり…常に変わっていく景色を眺めているだけのありがたい時間が日没まで続きます。北穂高小屋には様々なコースを経て辿り着いてきた方が多く、山を歩いている時間もさることながら、景色をみながらゆっくり談笑できる時間が、最近の醍醐味になっています。
~北穂高小屋からみる槍ヶ岳


廣谷 真Makoto Hirotani
札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長
【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。
【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩
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