Dr Makoto’s BLOG

ドーパミンしっかり出せていますか? ~第3回SKYサロン

SKYサロン2017.12.01

昨日11月30日、第3回SKYサロンを開催しました。
「ドーパミンしっかり出せていますか? ~パーキンソン病とうまく付き合うための秘訣」
 
今回のおはなし(20分)では薬やリハビリの話はゼロで、
「どうしたら普段からドーパミンをしっかり出せるようになるか?」をテーマにお話しさせていただきました。
 
ドーパミンは健康な方の脳でも分泌されており、「ご褒美・快楽ホルモン」と呼ばれています。
ワクワク、ドキドキ、達成感、美味しい、美しい、そんなことを感じる瞬間に分泌されるので、
ついつい無意識にそれらを求める行動をするようになります。
ファイターズの観戦応援、アイドルの追っかけ、ケーキバイキング、ゲーム、自分磨き、登山・・・
どれもよくある日常ですが、多くの方が本能的にドーパミンを求めてついつい繰り返してしまうことです。
 
ただ食べるのではなく、「美味しい!」と感じながら食事をする
お気に入りのイケメン俳優に「うっとり」する
自分でたてた小さな目標を達成して「やった!」と満足感に浸る
大好きな歌を「感情をこめて大声で」歌う
このように、気持ちがブルブルっ!と動くことがドーパミンを出しやすい脳をつくっていくと考えています。
情緒豊かに、もっと言えば「感動のバーゲンセール」がドーパミンには良いのですよ^0^

ただ、人間の身体はだまっているとサボって楽な方向にいってしまいますので
「ちょっとお尻をたたいて」変化を与えることが大切です。
   ちょっと笑う回数を増やす
   ちょっと大声をだす回数を増やす
   ちょっとストレッチの時間を延ばす
そうやってお尻をたたいて、脳に刺激を与えていく、この繰り返しで、
ドーパミンが出やすい脳になっていくと考えています。
 
めっきり寒くなってきたためでしょうか、茶話会の飲み物は甘酒がいちばんの人気でした。
参加された方どうしが、私のときめき体験からはじまり、ノルディックウォーキングのストックの情報交換、
御家族のはなし、病気への思いなどを語っておられました。
普段から抱えておられる気持ちを伝え、共感してくれる方が少しずつ増えていく。
このような安心感もパーキンソン病とうまくつきあっていくために大切なことだと感じています。

廣谷 真

廣谷 真Makoto Hirotani

札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長

【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。

【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩