Dr Makoto’s BLOG

5年ぶりの再会

神経内科2018.02.16

前職でALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者さんを担当した際に、
大変お世話になった訪問看護師が新天地へ赴任されるとのことで、ささやかな慰労会を行いました。
一緒に関わったケアマネジャー、病院看護師も交えて、一同が顔を合わせるのは、実に5年ぶりでした。

患者さんがいちばん希望していることを、きちんと汲めているだろうか?
そのために必要な家族関係、社会での立ち位置、時間・経済的な面を私たちが整理し、
長所や課題をみつけられているだろうか?

患者さんの笑い声や、家族の安堵した表情を垣間見るとき、
私たちチームの関わりが機能しているかもしれないと感じることがあります。
ところがそれも束の間。
患者さん・家族の療養生活はその後もながく続き、刻々と変化していきます。

私たちチームの関わりが最終的にどうだったかなんて、
その答えは患者さん・家族の胸の内にあるもので、
いくらチーム内で振り返ってもわからないことかもしれません。

でも、私たちが振り返る理由のひとつは、患者さんの生き方に対する敬意。
そんなことを感じさせてくれた5年ぶりの再会でした。

廣谷 真

廣谷 真Makoto Hirotani

札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長

【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。

【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩