Dr Makoto’s BLOG

リハビリテーションとアイデア ~手作りストレッチポール

パーキンソン病2018.08.17

長雨がやっと止んだと思ったら、ひんやりと寒い帰り道。
夏の終わりと、すぐそこに秋の気配を感じてしまいます。

本日クリニックに来られたパーキンソン病の患者さん。
とってもリハビリテーションに熱心な方で、その豊富な知識や経験を私もよく参考にさせていただいています。
「自宅でのリハビリテーションをどうしたら楽しく、効率的にできるか」をテーマにされているようで、リハビリテーションの自宅グッズを紹介していただきました。

そのなかの傑作のひとつが「手作りストレッチポール」。
芯のないトイレットペーパーを縦に8個重ねて、トイレットペーパーが見えなくなるまで縦に長くガムテープを貼ります。トイレットペーパーだけだと固くて身体が痛くなるので、プチプチのエアパッキンで巻き、今後は横に細かく(布製の)ガムテープを巻いて完成!だそうです。3年以上自宅で利用しているとのことで、耐久性もバッチリ!もちろん値段もお手頃ですので、どなたでも気軽に背中のストレッチをすることができます。

日頃の診察室では、パーキンソン病患者さんへ「とにもかくにも肩甲骨周囲の筋肉ストレッチが大切」ということをお伝えしています。肩甲骨周囲の筋肉に硬さが出てくると、手の使いにくさはもちろん、次第に硬い部分が拡がっていくことで気づくと姿勢前かがみ(前傾姿勢)になっていくことがあるためです。

パーキンソン病患者さんにときどきみられる、下を向いて歩くようなこの前傾姿勢。実はパーキンソン病を発症して最初から前傾姿勢になる方は稀で、多くの方は肩甲骨周囲の硬さから始まり、次第に下へ下へと硬さが拡がっていき、やがて前傾姿勢となっていきます。そのため、早い段階から肩甲骨周囲の筋肉の硬さを軽くすることは、将来的な前傾姿勢への予防に大切なことです。

肩甲骨周囲の筋肉の硬さを調べるために、「両手をまっすぐ真上に、垂直に上げることができるか」でチェックすることができます。両手がまっすぐ真上に、垂直に上げることができずに、前方に上げるので精一杯という場合は、肩甲骨周囲の硬さが目立っていることが多いように思います。

みなさんのとっておきリハビリグッズ・リハビリ方法など、是非情報をお待ちしています。 

廣谷 真

廣谷 真Makoto Hirotani

札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長

【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。

【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩