Dr Makoto’s BLOG

フィギュアスケートで感じる勢い

クリニック2019.12.09

若い才能には、一気に駆け上がる勢いもあります。
日本でも国民的なスポーツとなってきているフィギュアスケート。女子ではジュニアからあがったばかりの、15歳から16歳のロシア選手たちの躍進が凄いですね。

彼女たちの男子トップ選手顔負けの4回転ジャンプをテレビで観てしまうと、日本の選手もなかなか太刀打ちがむずかしいのかな…と歯がゆく感じてしまうこともあります。血のにじむような努力があると想像に難くはありませんが、ジャンプを跳びやすい体型や、怖いもの知らずの精神状態もあるのかもしれません。北京オリンピックへ向けて、これからどこまで成長していくのでしょう、とっても興味深いです。

一方で、平昌オリンピック金メダリストのアリーナ・ザギトワ選手は苦戦しているようです。17歳とまだ若い年齢にも思えますが、体型の変化だったり、大きな期待を背負っている影響でしょうか、デビューシーズンのような一気に駆け上がる勢いは影を潜めているようにみえます。それでも、彼女が真剣に滑り続ける姿に勇気づけられます。

思えば、浅田真央さんが15歳のときにグランプリファイナルで優勝したときも、日本中が大興奮でした。若い才能が一気にトップへ駆け上がり、トリノオリンピックのために年齢制限をなくしても良いのでは?という風潮さえありましたね。その後はご存知のように、オリンピックの金メダルには縁がありませんでしたが、彼女の活躍は私たちの記憶に残るところです。

トップアスリートへ多くの期待を寄せ、その真剣勝負をみるたびに私たちは感激します。私をふくめ多くの方が実感することができない世界だからこそ、心揺さぶられるような気がします。

一気に駆け上がる勢いというのは、憧れを感じながらも、なかなか普段の実生活では実感できないものです。そして、普段の実生活でひとつのことをながく地道に続けることも大変なこと、有り難いことだと改めて感じています。

もう少しで年が明けると、東京オリンピックイヤーです。

 

廣谷 真

廣谷 真Makoto Hirotani

札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長

【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。

【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩