Dr Makoto’s BLOG

Q and A「外来リハビリテーション」

クリニック紹介2016.12.09

当クリニックの特徴のひとつに「充実した神経難病の外来リハビリテーション」があります。
多くの方からリハビリテーションのご相談をいただきますので、今回は実際にリハビリテーションを考えておられる方が
イメージをつかんでいただけるよう、よくある質問に答えるかたちで紹介したいと思います。

Q. 具体的にどんな患者さんのリハビリテーションをしていますか?
当クリニックは医療法人北祐会開設時から神経難病診療を理念としていること、
また医療保険制度の関係(たとえば脳卒中や骨折後はリハビリテーション可能な期間が決まっています)もありまして、
神経難病の患者さんを対象として外来リハビリテーションを行っています。

一口に「神経難病」といっても多くの疾患がありますので、わかりにくいのもおっしゃるとおりです。
当クリニックでリハビリテーションを行っている代表的な疾患をご紹介します。

 ✓パーキンソン病
 ✓パーキンソン病関連疾患(進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症)
 ✓MS(多発性硬化症)
 ✓視神経脊髄炎
 ✓脊髄小脳変性症
 ✓多系統萎縮症(線条体黒質変性症、オリーブ橋小脳萎縮症、シャイ・ドレーガー症候群)
 ✓筋萎縮性側索硬化症
 ✓脊髄性筋萎縮症
 ✓球脊髄性筋萎縮症
 ✓ギラン・バレー症候群
 ✓慢性炎症性脱髄性多発神経炎
 ✓シャルコー・マリー・トゥース病
 ✓筋ジストロフィー
 ✓多発性筋炎
 ✓遠位型ミオパチー
 ✓封入体筋炎
 ✓先天性ミオパチー

このような疾患をお持ちの患者さんを対象に、身体の状態にあわせて理学療法(PT)、作業療法(OT)、言語療法(ST)
を行っています。

Q. リハビリテーションは何種類受けることができますか?
現在、理学療法士3名、作業療法士2名、言語聴覚士1名で診療にあたっており、
たとえばPTとOT、PTとSTのように1日で2種のリハビリテーションを受けることもできますし、
最大PT、OT、STの3種を受けることも可能です。
とくにOTとSTの外来リハビリテーションを行っている施設が少ないことから、
当クリニックに通院中の方は、OTとSTを希望して来られる方が多い傾向にあります。

Q. リハビリテーションにかかる時間はどれくらいですか?
1種のリハビリテーションに40分を目安に考えてください。
2種ですと休憩時間を入れて約80分、3種ですと約120分を目安に考えてください。
120分と聞くと結構長い時間のように聞こえますが、実際に受けておられる患者さんのお話しでは
「あっという間」に終わるとおっしゃいます。
もちろん、最初は1種から初めて、通院や体力に慣れてきた時点で2種・3種に変更することも可能です。

Q. リハビリテーションはどれくらいの頻度でするのですか?
リハビリテーションの頻度は個別に対応しており、多い方は週に2回通っている方もいます。
リハビリテーションの効果をより感じていただけるよう、最低月に1回はリハビリテーション可能な方を対象としています。

Q. リハビリテーションは毎回決まった時間でないといけませんか?
当クリニックのリハビリテーションは毎回予約制としており、都度次回の予約を組んでいますので、
お仕事や家事で決まった時間を確保するのが難しい方でも、ながく通っていただけますのでご安心ください。
10時から19時(PT1種の最終受付は18時、ただしOT・ST最終受付は17時)まで診療していますので、
ライフスタイルにあわせたプログラムを組むことができます。
なお、PTとOTは複数のメンバーでチームを組み、情報を密に共有してリハビリテーションを行っています。
毎回のリハビリテーションで担当者は固定しておりませんことをあらかじめご理解ください。

Q. 更衣室はありますか?
リハビリテーション中はできるだけ動きやすい服装と運動靴の用意をお勧めしています。
クリニック内に更衣室も設置していますので、ご利用ください。
また、車いす対応のお手洗いも用意しています。

Q. 家族と一緒に行っても大丈夫でしょうか?
もちろんおひとりで来院されても、ご家族やご友人と来院されても大丈夫です。
患者さんがリハビリテーションを受けている間に、付き添いの方は近くへ買い物に行かれても良いですし、
クリニックに無料のドリンクサーバー(緑茶・ほうじ茶・コーヒーを用意しています)を設置していますので、
カフェスペースでゆったりと過ごしていただくことができます。

Q. 他の病院へ通院中ですが、リハビリテーションのみを受けることができますか?
診療や投薬などを他の医療機関で受け、外来リハビリテーションのみ当クリニックで行うことも可能です。
そのような場合には、通院しておられる主治医から診療情報提供書を用意していただくことをお願いしています。
他の医療機関でリハビリテーションを行っている場合は、当クリニックでお受けできないことがあります。

Q. 介護保険で訪問リハビリテーションを受けているのですが、クリニックでリハビリテーションを受けることができますか?
当クリニックで行うリハビリテーションは医療保険で行う診療になりますので、介護保険で「訪問リハビリテーション」
「デイケア」を受けておられる方は、制度上、当クリニックで同時にリハビリテーションを行うことができません。
介護保険で訪問リハビリテーションやデイケアを受けておられなければ、デイサービス・訪問看護・ヘルパーサービスを
受けていても、当クリニックでリハビリテーションを行うことが可能です。
詳しくは当クリニックにご相談いただくか、担当のケアマネージャーにご相談ください。

Q. ながく続けないと効果がないのでしょうか?
外来リハビリテーションで効果を実感していただくために、ある程度の期間を続ける必要はあると思います。
貴重な時間を割いて当クリニックへ来ていただきますので、「ながく・楽しく」続けることができるよう、
最新のリハビリ機器も用いて、熟練したスタッフが誠心誠意診療にあたりますので、ご安心ください。

Q. リハビリテーションに興味があるけど迷っているのですが?
リハビリテーションに興味があるけど、どうしよう・・・とお悩みのかたは、
一度クリニック(予約専用ダイヤル011-631-1165)へご相談ください。
クリニックの見学(無料)を随時受け付けていますので、実際に雰囲気を感じ取っていただくことをおすすめします。
 

廣谷 真

廣谷 真Makoto Hirotani

札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長

【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。

【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩