Dr Makoto’s BLOG

人に淹れてもらうコーヒーが美味しいわけ

クリニック2020.07.26

診察の合間に、口を潤すためにちょっとずつお茶を口に含んでいます。
お湯を沸かして、インスタントの粉末をカップに入れて…もちろん自分で淹れるお茶です。
 
「人に淹れてもらうコーヒーは美味しい」昔からよく言われていますね。
同じように淹れていても、人に淹れてもらうと何故か美味しく感じる。納得される方も多いのではないでしょうか?よく「愛情がたっぷりはいっているからだよ」なんて冗談を言われることもありますが、なんとも不思議なものです。
 
人は嬉しいと感じるときに脳内ドーパミンの分泌が盛んになります。人にしてもらって嬉しくて分泌されているドーパミンを、あたかもコーヒーの美味しさで分泌されているように錯覚するので、人に淹れてもらうコーヒーは美味しいと感じるようになるようです。コーヒーやお茶を淹れてもらうほかにも、人にお風呂を沸かしてもらったり、人に御馳走をしてもらったり、お中元やお歳暮をもらったりするのも似たようなものかもしれません。
 
おもてなしという言葉がピッタリくるような気がします。
人様との関係を心地よく深めていけるのは、ドーパミンのなす業のようです。

廣谷 真

廣谷 真Makoto Hirotani

札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長

【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。

【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩