Dr Makoto’s BLOG

パーキンソン病の地域医療連携

パーキンソン病2022.09.12

見事な秋晴れ、カラっと気持ち良い快晴!こんなに快晴が続くのも今年初めてのような気がしています。
一方で、少しずつ陽が短くなってきて、朝晩はだいぶ冷えてきています。そろそろ衣替えもしていく時期、季節は着々とすすんでいるようです。
 
先日、医療・福祉関係者の方々を対象に、「パーキンソン病地域医療連携セミナー2022」をクリニックで企画し、たくさんの方にご参加いただきました。当院のソーシャルワーカー、外来リハビリテーション(理学療法士)、訪問リハビリテーション(言語聴覚士)が情報をアップデートしながら、パーキンソン病患者さんへの関わり方について、参加者全体で共有する貴重な機会になりました。
 
パーキンソン病はながく付き合っていく病気で、患者さんの症状や受け止め方はもちろん、就労や生活支援のこと、さらにはご家族の受け止め方や生活状況など、周囲の関わりが望ましいことが種々山のようにあります。クリニックでは、パーキンソン病の診断や病状の説明、今後の病状がどのようになっていくかという見込み、そのために今必要な治療やリハビリテーション、そして24時間365日の日常でどういった点に配慮しながら生活したらよいかアドバイスをしていきます。

そんななかで、患者さんやご家族の満足度を高めるために、地域の訪問看護ステーションや居宅介護支援事業所(ケアマネジャー)、薬局や訪問介護ステーションにお世話になりながら、地域全体で患者さんやご家族を支えています。

現在も、毎日たくさんの事業所と電話で患者さんについての相談をすすめたり、文書で丁寧な報告などをいただきながら、日々情報をアップデートしています。方針をはっきりさせて共有していくことは、患者さんやご家族の安心につながりますし、また事業所とクリニックも自信をもって関わっていくことができるようになります。とってもやりがいのあることです。

今後も日頃からお世話になっている事業所の方々と色んな相談をして、ときには難しい課題へ知恵を絞り出して試行錯誤しながら、地域医療連携を深めていきたいと思っています。
  
~東大雪 ウペペサンケ山の稜線から

廣谷 真

廣谷 真Makoto Hirotani

札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長

【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。

【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩