Dr Makoto’s BLOG

イチョウが見頃の札幌から、ポカポカの郡山へ

クリニック2022.11.06

11月に入った快晴の朝に、イチョウの鮮やかな黄色がキラキラ光っています。
このイチョウが落葉すると、いよいよ札幌に冬がやってきますね。
 
今週は福島県・郡山での学会に参加してきました。コートを着て寒い札幌を出発したところ、郡山はポカポカとコート要らずの暖かさ、1か月くらい季節が逆戻りしたような気分です。
 
クリニックが開院してから、なかなか現場を離れることができず、加えてコロナ禍が重なったこともあり、学会参加は実に久しぶりです。コロナ禍ではWebでの学会・講演会が主流になってきましたが、やはり学会で沢山の方と直接交流できることは、大きな刺激になります。学会参加にあたり、クリニックの診療を守ってくれたスタッフに感謝です。
 
今回は、多発性硬化症の地域連携というテーマで講演依頼をいただきました。クリニックはパーキンソン病や多発性硬化症をはじめとする神経難病患者さんへの外来診療、外来リハビリテーション、訪問リハビリテーション、訪問診療、就労生活支援を活動の中心にしています。治療やリハビリテーション入院が必要な場合は、本院(北海道脳神経内科病院)への入院システムがありますし、日頃からその他の専門医療機関との連携も図っています。クリニックが開院して6年が経過し、このようなシステムがしっかり確立され、実際に多くの患者さんへ様々な選択肢を提案できるようになっています。
 
医療機関にはそれぞれの立ち位置がありますので、クリニックの医療連携システムはひとつのモデルに過ぎませんが、医師・看護師・リハビリテーションスタッフ・社会福祉士・医事の24名からなるメンバーで、神経難病患者さんを対象に、専門的に、そしてフットワーク軽く動ける医療機関は全国的にも稀有のようです。手前味噌ではありますが、学会の講演では多くの方々から有り難い反響をいただきました。現場で活動していると、自分たちの持ち味が当たりまえに感じるときもありますが、改めてこのような環境で診療できることに感謝し、引き続き気持ちを込めて活動していきたいものです。
 
「あそこのクリニックに行けば、お願いすれば、なんとかなる」。地域や社会で必要とされるクリニックを目標に、改めてやりがいに気付く学会参加となりました。
 
 ~北大のイチョウ並木

廣谷 真

廣谷 真Makoto Hirotani

札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長

【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。

【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩