Dr Makoto’s BLOG

ストレッチと茶話会 ~第2回SKYサロン

SKYサロン2017.08.31

8月31日第2回SKYサロンを開催しました。
ストレッチで身体なめらか!~パーキンソン病のこわばりと柔軟性の関係

今回はパーキンソン病にみられる筋肉や関節のかたさにどう上手く付き合っていくか?がテーマです。
副院長からのおはなしをもとに、リハビリスタッフがリードしながら、参加者で効果的なストレッチを実践しました。

ストレッチは日々の生活でながく続けていくことが大切ですので、「気楽に簡単にできる!」ことが大切です。
サロンではタオルを上手に活用するストレッチ方法が紹介され、
仰向けの姿勢で腰にクルクル巻いたタオルを横向き・縦向き置くことで、
パーキンソン病でこわばりが出やすい背中や胸の筋肉をストレッチする方法が紹介されました。

一般的に、パーキンソン病では首が前傾し、肩が前に出てしまい、背中・腰・膝が曲がりやすくなります。
こわばりの気になる部位を心地よい強さでストレッチすることが大切ですが、
パーキンソン病ではとくにこわばりが出やすい部位がありますので、
「どの部位を重点的にストレッチをしていくか」が、より効果的なストレッチにつながります。

茶話会ではみなさんの日頃からのストレッチ方法が紹介され、
手首や体幹を「ねじる」動作の大切さを共有している方もおられました。

パーキンソン病と上手に付き合っていくためには「たくさんの引き出しを持つ」ことが大切と感じています。
薬での治療、リハビリ、普段の生活でドーパミンを上手く出す方法のほか、
今回のストレッチもパーキンソン病と付き合うための「引き出し」に加えることができるのではないでしょうか。

サロンではクリニックのリハビリスタッフが編集したストレッチマニュアルを参加者の方へお渡ししています。
多くの方がストレッチを日常的に取り入れていただけるよう、マニュアルを用意しておりますので、
興味のある方はお気軽にスタッフへお声かけください。

廣谷 真

廣谷 真Makoto Hirotani

札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長

【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。

【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩