Dr Makoto’s BLOG

春と音楽

音楽2018.03.14

3月にはいってプラス気温の日が増え、雪解けがすすんでいきます。
ながい冬がそろそろ終わりを迎え、待ち遠しかった春を間近に感じる今の季節が好きです。

最近、日々考えたり・感じることは、実は季節によってけっこうかわるのではないかと思うようになっています。
それを音楽が後押ししてくれることもあります。

冬はどちらかというと、ひとつのことをじっくりと、
ときにちょっと感傷的に考えてしまうことが多いような気がしますが、いかがでしょう。
この冬はラフマニノフのチェロソナタのCDを久しぶりに引っ張り出しては、とくに3楽章をよくよく聴いていました。
映画でもよく使われるラフマニノフのメランコリックな旋律は、すーっと心に染み入ってきます。
チェロのもつ低音の響きは耳や脳よりも身体に直接響いてくるので、気持ちを包んでくれたり、
気持ちを後押ししてくれるような魅力があります。

そして、春を迎える今は、これからの期待に胸が高鳴って、
脳がドーパミンやアドレナリンで自然と活性化されてくるのではないでしょうか。
私の場合、どちらかというと冬よりも春のほうが、考える視線が先に先に向かっているような気がします。
先週から雪解けが進んできては、ラヴェルのピアノトリオを聴くことが増えました。
毎年決まってこの季節に良く聴く、バイオリン・チェロ・ピアノの曲です。
ラヴェル特有の美しい響きをもった曲で、緻密につくられ、とても説得力があります。
チェロとピアノのほかにバイオリンが加わることで、身体よりも耳や脳に直接響いてくるので、
頭をすっきりさせ、物事を前に前にすすめたくなるような魅力があります。

桜、菜の花、タンポポ、つくし、たけのこ、アスパラガス、新年度…
今年も春を思いっきり満喫したいものです。

廣谷 真

廣谷 真Makoto Hirotani

札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長

【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。

【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩